終戦から67年

民間人に多大な死者を出した愚かな戦争から、今年で67年。
最早、若い人たちには【戦争】という言葉自体が馴染みのないものになっているだろう。

日本中の国民が飢え、都市は焼かれ、実験としか思えない2個の原爆投下を経験し、開戦時の思惑を見失い、最悪の結末を迎えるに至った第二次世界大戦

ステイツ主導で民主化の波が起こり、二度と戦争をしない誓いを立て、働いて、努力して、復興に全国民が一丸となり、政治家が奔走し、時に公害という大きな過ちを犯しながら、日本は異常なスピードで成長し、現在は停滞している。

同じくドイツの復興も、東西合併を経て、ヨーロッパでもトップクラスの復興と経済力を獲得している。

67年という歳月は、ゼロからのスタートであり、豊かで平和な社会を作るための日々であった。

いつのまにか、先人の努力にアグラをかく社会になり、日本という国の尊厳、日本人であるという誇りを見失っている気がする。
かくいう私も、生粋の日本人でありながら、ついつい外国での経験を基にした判断で、自国を評してしまう癖がついてしまった。

これ以上を望むのは贅沢かもしれないが、余りにも生温い国政と団結を忘れた拝金主義を見てしまうと、これが今の日本の現状なのだな、と苦い思いをしてしまう。

中国・韓国に自国の領土を蹂躙され、何の対応もできないのでは、余りにも情けないではないか。

地位協定があるとはいえ、穏やかに暮らしたい人々の生活を掻き乱すような米軍の演習にも、もう少し該当地域の住民の力になってやっても良いではないか。

靖国神社を引き合いに、毎年のように同じ展開で、いつまでたっても文句と謝罪を求めてくる事態も、そろそろ何とかするべきだろう。

自国民には我慢と寛容を強制しながら、外国や在日外国人への対応には臆病なほど言葉と態度を濁すのも止めにしないか。


日本は、この67年で、何を得て、何を失ったのか。
終戦記念日の今日ぐらいは、考えてみてもいいと思う。