爆弾低気圧

タイトルのような表現は好まないが、強い暴風雪が到来しているのは確かだ。

こちらでも、かなり冷え込んでいるのだから、北の方では大変だろう。
寒いのが苦手な私としては、これ以上北には住めないし、住む気もない。

若い頃、ステイツで遭難しかけたことがある。
長時間の車の移動で、途中から雪が降り始め、山間の道に入った時には、すっかり白銀の世界に囲まれていた。
これは、いかん、と思っている内に車が進めなくなり、チェーンもスタッドレスタイヤも持ち合わせず、仕方なくエアコンで暖をとりながら夜明けを待った。
ハザードランプを点けていたせいで、エンジンを掛けていてもバッテリーが減り始める。
着込めるだけ着込んだが、食べ物も水も冷たく、ハザードを切るか、最後の最後まで悩んだ。

寒さか眠気か分からないが、何度か意識を失っていると、窓ガラスを叩く音が聞こえ、運良くパトロールカーに救われた。
その夜は、森林管理の事務所で泊めてもらえ、次の日は快晴だったので、無事に移動することが出来た。

まだ冬では無かったのだが、日本的な常識が通用しない天候の変化で、危うく死ぬところだった。

今年の冬は、雪が多く厳冬だという。
あの時に比べれば遥かにマシだが、寒いのは苦手である。