自殺者数

前年度の自殺者数が、15年ぶりに3万人を下回り、2万7,766(1/9警視庁発表)人となった。

14年連続で3万人を超えていたわけで、ちょっとした地方都市が絶滅したような数である。
減少したとは言え、この数は決して少なくないし、ほぼ全ての月で2,000人以上で安定しているのも不気味だ。
男女比は5:2になり、人口比率から大都市ほど数が多いのは当然だが、10万人あたりの自殺者数の割合に変化はない。

潜在的な自殺志願者や行方不明者、遺書のない不審死も加えれば、決して減少したからといって安心はできない。

私も自殺志願者であることに変わりはないが、前向きな自死を目指しているので、我が国の自殺者数の多さには胸が痛む。

世情を見ると、今年も総数は減りそうな感じだが、政治や経済が躓けば、一気に増加する可能性もある。

悩み多き社会で暮らすのは、貧困に苦しむより辛いことなのかもしれない。