BLT

久しぶりに、マクドナルドで、期間限定メニューBLTクォーターパンウンダーを購入して来た。
近所の店はミニマックといって、普段はQPやシェイクが売られていないので、こういう機会しか買うことができない。

本当は、ドリンクLだけのつもりだったのだが、例のお勧めトーク・スマイル付きに惹かれて、ついセットを買ってしまった。
マックの商品を買うと、映画が観たくなるので、ロメロ翁監督の【サバイバル・オブ・ザ・デッド:Survival of the Dead】を眺めながら食べたのだが、私はこういうのは平気な方である。
食べてる物が違うだけで、別に嫌悪するほどの感情移入は無い。

昔、某映画で、ゾンビ役が食べるはずだった豚のモツが、冷蔵庫の故障で痛みかけていたそうで、撮影期間も長くないので、それで強行したら、カットの後でスタジオがゲロまみれになったという話を聞いた時は、ただでさえ汚いマカロニゾンビなのに、現実も汚物まみれじゃ救いがないな、と思った。

今はそんなトラブルも無いだろうが、最初のゾンビブームの頃は、この手の話はゾンビだけに腐るほど聞いた。
何もかもが手作りだった愛すべき時代である。

バイオハザードダムネーションも観たが、フルCG作品は、どれだけ精度が上がっても映画としては受け入れ難い。
アニメが映画として成立しているのだから、CGも許すべきなのだろうが、CGでしか撮り得ない作品が現れるまで、私は映像作品としては認めても、映画とは思わない。

昨今のホラー映画の迫力不足が、安易なCGの多用が原因なのは明らかであり、せっかく向上した特撮や特殊メイク等の特技監督を用いないで、中途半端なCGに頼るのは逃げだと感じる。
もちろん、CGでしか表現できない(そう、多くはないが)シーンであれば、書割よりはリアルに出来るだろうから許せる。

映画を動く絵物語として、感性の隠った絵が見たいのに、難しいからとCGばかりだったら、貴方はどう思うだろう?
私のCGに対する認識が、少しは分かって頂けると思う。

もちろん、CGに感性を込めることは可能だが、映画という作品には向かないと感じる。
この先、技術が格段に進歩し、実在しない映画俳優が活躍する時代になれば、その時は改めて向き合うとしよう。

ジャンクフードに映画、少しばかりの拘りと古き良き時代への懐古主義。
年齢をとって、分かってくる自分がある。