特定秘密保護法案

論じるのも馬鹿らしいが、当然のように可決・成立した。
この法案が、何を言わんとしているのかは理解できるが、問題は解釈が暴走した場合、それを歯止めできる条項が無いということだ。

デモを行っていたプロ市民はテロ市民呼ばわりされ、さぞや憤慨したことだろうが、余り同情する気にはなれない。

私は、デモや集会という行動が苦手だからである。
他人に強要するという時点で、声の大きい馬鹿者とは関わりたくない。
今回のデモで逮捕された人間の肩書きを見ると、【無職】【無職】【無職】・・・暇で結構なことだ。

さて、個人的な解釈を述べれば、法案そのものの存在意義はある。
むしろ、今までが緩すぎたぐらいだと思う。
該当した犯罪者は懲役10年どころか、無期懲役でも構わない。

問題は、処罰されるべき人間と冤罪を被る可能性がある人間を区別しにくい点だ。
先ほどのデモはテロか、という具合に、解釈次第でいくらでも犯罪者を増やせる危険性がある。
今の国会がやるとは思えないが、歴史の先で悪用する政府が出ないとはいえない。

可能性としては、中国の挑発で戦争状態に入った場合、この法案を使えば、幾らでも世論を弾圧・誘導できる。
戦争など愚の骨頂だが、そう考えない国が近隣にある以上、こういう法案が存在する恐怖感は増大する。

もしかしたら、有事を想定した法案かもしれない。
そこまでいかなくても、対中国に類する情報戦を強化する意味合いはあるだろう。

最悪の事態に、最悪の使われ方をする法案、そこまでいくと恐ろしい。