双京と都道府県改正

絶賛、鬱期続行中なので、妄想が膨らんでいる部分はご容赦願いたい。
後日、余りにも酷いようなら、情報分析を深めてから修正・加筆します。

双京とは、聞きなれない言葉かもしれないが、本来は天皇陛下は京都に住むのが歴史的にも自然である。
しかし、戦後は日本の象徴として、皇室の行事や表敬訪問などで多忙な日々をお過ごしなので、東京に居た方が何かと都合が良い、という理由もある。
ところで、皇室の一族や宮内省を含む一部の行政機関を京都に移動してはどうか?という案が京都府から出されている。
東京の一極集中を緩和し、西日本にも行政を担当させることと天皇家を御戻りさせることで、京都の未来を変革したいという内容である。
京都府原子力発電を排除したクリーンエネルギー循環都市構想を計画中で、未来都市『京都』と文化・歴史の保存を両輪にしたい意向だという。
あくまで天皇・皇后両陛下のお帰りまでは望んでいないが、一族の方々には東京に縛られずに京都へ、というわけだ。

もう一つ、大阪府橋本市長が自民・公明の協力を得て提出する都道府県法の改正案。
現在の大阪府知事橋本市長の傀儡なので、実質的には大阪府トップの意向である、と言っても差し支えない。
簡単にいうと『大阪都』になることで、西日本の行政機関の首長に成り、京都府の案のように一部行政の移転と、西日本独自の条例制定も可能になる、という国が変革するレベルの奇手を打ち出している。

どちらも、閉塞気味な国政を打開する破壊力を秘めているが、それだけに危険も大きい。
時代錯誤な考えを承知で言わせてもらえば、日本が2つに大きく分かれる事態に容易に発展する、ということだ。
まだまだ実行に移すには高いハードルや妨害があるので、一朝一夕に決まる提案では無いが、興味をそそられる話ではある。


私は、この時期に京都と大阪が大きく動いた背景には、もう一つ理由があるのではないか、と考えている。

去年の東日本大震災から、内外の調査が急速に進み、新しい海底断層の発見と深海での異常が報告されている。
もしも、東南海・南海大地震が発生した場合、予想される被害は前年とは比べ物にならない。
直下型地震に対しての東京都のシミュレーションでは、大災害ではあるが、致命的とはいえないレベルで収束するという予測が出ている。
だが、M9クラスの海底地震が発生した場合は、全く状況が異なり、関東一円、特に埋め立てで面積を増やしてきた東京都は想像を遥かに上回る被害になるという。
加えて、現在稼動中の原子力発電所の大半が老朽化している事も加えれば、フクシマの被爆など問題にならない範囲が長期的な汚染に見舞われてしまう。
首都機能の停止は、生活のほとんどを輸入に頼っている日本の現状では、最悪のライフライン停止を招く可能性が高い。

このような情報を権力者が知らぬわけはなく、最早予想の範疇に大災害の発生が入っているのなら、東西2都構想・天皇家移転は、国家の保険として大きな意味を持ってくる。
仮に東京都を中心とする行政機関が麻痺しても、西で復旧の指示が出せるのなら、早急な復興も、天皇家の維持も可能なのである。


私は、預言者でも特定組織の支持者でもない立場だが、時として人間が取る行動は、奇妙なシンクロニティを生む場合がある。
この流れの速さの先に何が待ち構えているかは断言できないが、日々集まってくる情報を取捨選択していると、正直背筋に寒いものが走る。

私が産まれた日本と言う国の行く末が、どうか穏やかなものであって欲しいと、世捨て人の立場ながら願う。