TV

うちには、32型の地デジ対応TVがある。
映画鑑賞用にブルーレイプレイヤーが繋いであるが、鑑賞時にしか電源を入れないので、ほとんど専用機である。
そのBDですら、PCのモニターで鑑賞する場合が多いので、余り役には立っていない。

鬱病の場合、何がきっかけで落ちるか分からないので、TV番組を観るというのは、かなり危険なことなのだ。
元々、TV派ではないせいもあるが、すっかり隠居しているので、今の流行りも分からないし、芸能人に至っては、映画俳優でもない限り名前すら知らない。
泡沫のように消えていく芸人などは、最後にギター侍とかいうのが居たような気がするレベルで止まっている。
観なくなったのは、こういう理由からだが、単純に番組のレベルが低すぎて面白くないせいもある。

海外のTVドラマなら、それなりに目を通しているので、外人の方が会話が成立するかもしれない。
また、ディスカバリーchとナショナル・ジオ・グラフィックは好んで観ている。
特にディスカバリーchのMythBusters:怪しい伝説は最高だ。
給湯器が空に飛び、C4でレーションを温めるなど、発想が大胆で、かつ爆破は番組の華だ。
BBCのTop Gearも、口は悪いが、息を呑むような超高級車と意味があるんだか無いんだか分からないトンデモレースなど、番組は面白い。
どちらも、日本のTV局では思いつきもしないし、また制作するのも無理、これらに比べれば芸人頼りのバラエティーなど幼児向け番組である。

TVが娯楽を提供するものである限り、満足のいく番組を作るのはプロデューサーの使命のようなものだが、この辺の意識が決定的に違うのかもしれない。

アジア各国が、国営で映画産業の技術者を教育する機関を作ったり、英語をネイティブにするために小学校から授業に取り入れているのと比べると、やはり日本は島の中でしか生きられない人間を量産するだけの国のようだ。

悲しいが、点取りレースの教育方針を改めないと、本当に世界で孤立しかねない。