地元

高校野球が、今年も熱戦を繰り広げている。
うちの田舎は、私が学生だった頃に、母校が2回戦突破の快挙を果たして以来、すぐに帰っているようだ。

そして、今年も初戦で敗退したわけだが、強豪相手に悪くない内容で喰いさがったので、よくやった方だと思う。

まぁ、そういう地方なので、毎年観戦するのは、よくて2回戦までだ。
優勝争いに興味はないので、出身県のチームが負ければ観ない。

とはいえ、私の場合は、何処が故郷だ?と問われると、最終的に実家があった県ということになるが、人生において、6年間過ごしただけだ。
後は、引越しの連続で、父親に振り回されたので、一箇所に長く住んだ記憶はない。
高校を出てからは、気ままに移り住んで、故郷にも帰っていないので、気がつくと他府県で過ごした年数の方が圧倒的に長い。

感覚的には高校時代を過ごした場所が、高校野球で応援する学校になるのも、不思議といえば不思議だ。

ともあれ、球児を応援しに甲子園まで連れ出された夏が、遠い日の思い出に変わるには、十分すぎる年数が経った。

勝つことを期待される学校と、楽しんで健闘すれば充分な学校の違いはあれど、同じ部活なのだから、気負いすぎる必要は無いと思う。

楽しんで優勝できれば、最高なのだろうけど。