民間の力

今の日本で、ネットから無縁でいられる方が、確実にマイノリティだろう。
電脳化された社会の弊害は多いが、個人の発信力が強化されたのは間違いない。

個人で、時事サイトを運営している人を始め、良きも悪きも発言はネットを浮かび、一つの民意として残る。
幸い言論の自由が保証されている御蔭で、何でも書けるが、社会的に害になる物は、それなりに処罰もされる。

このネットの機能を利用して、警察が捜査している事件に、民間人が連携してあたるという行動も増えてきた。
最も、上手く機能しているか、といえば疑問だが、私は幾つか整理すれば、これは新しい治安保持の形になるのではないかと期待している。

街中に設置された監視カメラ+個人の携帯やIT機器+情報を統括して取捨選択するホーム=これが確立できれば、悪事に対して向けられる目は有益なものになる。

問題大有りだが、2ch掲示板は、一昔前の情報ホームとして、かなり成功した例だろう。
不特定多数の人間が情報を発信しあうために、犯罪に特化したホームが生まれれば、皆が悪に対抗できる。
人事ではない危険に対して、一人一人が声を上げる場を提供し、治安・国政に対して討論で理解を深め、正しい認識の上で国益を出せれば、第三の民間組織として成長するかもしれない。

完璧に理想なのは分かっているが、最近の警察や政府のていたらくを見ていると、こんな夢想もしてみたくなる。

とりあえず橋下・石原の新党に期待する価値が見えてくるか、を眺めるとしよう。