年々

今週のお題「ハロウィン」

日本でも少しずつではあるが、ハロウィンも浸透してきたようだが、お国柄で内容は随分と違う。
日本では、主に遊園地などのパレードやフェアで楽しむもので、本来の訪問活動は余り聞かない。

向こうでは、近所(と、いうかコミニュティ)で、数人の子供たちが組を作り、Trick or Treat!の合言葉で菓子やキャンディを貰い歩く。
参加しない家もあるが、子供たちが廻る家は決められているし、治安が不安な地域では、親たちが距離を取って見守る姿もある。

これも地域参加型の催しの一つで、玄関先に来る子供たちとの交流を喜ぶ家庭も多いし、引いては地域コミュニュティとして、大事な行事だ。

ただ、悲しい事件も起こった。
白黒の仮装をした少女が、害獣である【スカンク】と間違われ、茂みで銃撃され、今も重体となっている。

昔も、日本からの留学生だった服部くん(16)が、訪問先を間違えて、事もあろうにガンマニアの家に行き、【Freeze】の意味を理解できずに射殺された。
ちなみに、発泡した男は、刑事裁判では無罪だったが、民事裁判では65万3,000ドルの支払いを命じられ破産した。

また、ハロウィンナイトには事件・事故が多いことから、最近では保護者同伴型の周回が多いそうだ。

私は、ハロウィンと聞くと、子供の笑顔よりマイケル・マイヤーズのゴムマスクが浮かぶ。
言わずと知れたジョン(カーペンター)のヒット作【ハロウィン】のシリアルキラーだが、映画の背景に流れるハロウィンという行事の本質を知らないと、この作品を本当に実感するのは難しい。
時間がある方は、ヨーロッパ起源の歴史的背景を調べてみることをお勧めする。

ともあれ、日本ではイベントでしかないハロウィンだが、流行ったのはネズミの国とハリウッド以外に建設する意味を感じないユニバ、この2つの金喰い施設の影響が大きいのだろうか。


ブサイクなカボチャもご愛嬌で、モンスター姿の子供たちの影が並んで歩く姿は、今思い出しても幻想的で癒される。