ブログというもの

経産省のキャリアが、ブログで暴言を吐き続けた結果、2チャンネラーに身元を特定され、停職2カ月になった。
匿名性の高いブログであっても、自分から個人情報を垂れ流していれば、追跡も容易であろう。

私も、日によっては、お叱りを受ける内容もあると思うが、それはそれで文責を取ると明言している。
匿名で文責も無いものだと言われれば、その通りでもある。
その代わり、追求する側も匿名なのだから、お互い様である。

そも、文面が原因で炎上するというのは、それを見た人間が、正義感に燃えているか、内容が余りにも反社会的か、のどちらかだと思う。
この世に正義感ほど危険な考えはない気もするけれど、なくなっても困る。
今回は、相手が役人の臭いをぷんぷんさせていたので、追いかける方の気持ちも高まったことだろう。
獲物は、大物な方がやる気も強くなる。

しかし、キャリアはともかく50代の人間が、あの程度の作文で憂さを晴らしていたという事実の方が、私としては笑えた。
【日記のつもりで】とのことだが、あんな日記を書く人間は希であろう。
ブログは、道の真ん中で、内容を叫んでいるに等しいのだから、高齢者の悪口を言ってしまえば、眉をひそめる通行人もいる。

思うに、この男は人前では悪口を言うことなどなく、嘘もつけない小心者な気がする。
こう言えば手厳しい返しがくることを恐れているからこそ、匿名のブログに逃げたのだろう。
まぁ、手厳しいどころではない返しがきたわけだが。

一国の官房長官に「遺憾」と言われることの凄さを考えると、普通なら経産省を辞職すると思うのだが、どうやら居座る気らしい。
これからは、同僚の視線で針のむしろ状態で定年まで生きる方を選んだのだから、これ以上の罰も無い気がする。

マスコミの突撃で家もバレているし、周囲の人間は正体を知っているわけで、これからは家族も含めて悲惨な人生か。

ネットの番人気取りは問題があるが、今回の調査に関していえば、よくやった、と思う。
警視庁のサイバー課より、ある意味で有能な人材が潜んでいるんじゃないだろうか。