TPP

最初から分かっていたことだが、やはり聖域は崩れる。
食料自給率は不安だけれど、やはり過保護すぎると批判されている以上、世界の農産・畜産物と勝負すべきだろう。

はっきり言うと、圧倒的な低価格と物量の前では、中途半端な産業は消し飛んでしまう。
国産と輸入、気分的には国産を応援したいが、安全性がクリアーされていれば、安い輸入物に流れるのが人の本心だろう。

輸入品専門のスーパーも出来そうだし、そうなると画一的な部位しか扱わない国産スーパーよりも、私としては魅力的だ。
食肉の範囲が広がることを期待している。

結局は、選ぶのは消費者なのだから、嘆くよりも戦う方が前向きではないか。
どうして、農産・畜産だけ保護しなければいけないというのか。
競争力がない産業が滅ぶのは、自由主義当然の帰結であろう。

中国産など口にする気はないが、他国の商品ならば、私は選択肢にする。
第一、日本は食料が高すぎる。
消費税を始めとする大増税時代に突入するのだから、TPPで安い食料品が入ってくるのは、大歓迎というものだ。

日本の食料も、安全性と安定供給という意味では競争力があるのだから、値下げを嘆くより、品質で勝負すればいい。
中流階級以上ならば、食の安全を買うだろう。

ステイツのスーパーのような、豊富で安価な食材。

安全だが、優等生的で面白みのないスーパー。

何が守れて、何が自由化になるのか、私は半分の品目も守れないと見ている。
ついでに、TPPの交渉離脱など、何の冗談か知らないが、絶対に出来るわけがない。

参加した時点で、聖域の崩壊は決定事項であり、離脱などする気もない。
まぁ、これで生業を止める人は、そうすればいい。
その程度の生産者意識では、どの道これからの世界市場では生き残れまい。