タバコと幸福

酒を止めた今となっては、唯一の嗜好品であるタバコ。

去年、禁煙プログラムで、チャンピックスの力を借りて、見事に4ヶ月禁煙したのだが・・・。

入院をきっかけに失敗、という訳の分からない次第に。

止める理由付けが弱かったか、と思わないでもないが、酒と違って嫌悪感が無いのが、禁煙できない最大の問題だ。

どちらかと言うと昭和の人間であるし、男の小道具として刷り込まれている感もある。

散々スモッグや排ガスを吸ってきながら、今更になって副流煙の危険を声高に叫ぶ禁煙者や潔癖な健康信仰者には悪いが、そういう理由では止める気にもならない。

とはいえ、徐々に狭まってくる禁煙包囲網のお陰で、いまや街では一服することも難しい。
茶店でさえ灰皿を置かないと聞くと、もうダメかもしれないという気分にもなる。

確かにタバコは百害あって一利無しではある。
価格も『タバコ銭』とバカに出来ないぐらい上がった。
何処に行っても吸う場所がない。

ボギーの時代は良かった・・・。


幸福のトライアングルというものは、健康・収入・愛情の3つがバランス良く整った状態をいう。
これが、歪だったり、欠けていたりすると、人生の幸福度は著しく下がる。

今の私は愛情は欠け、健康は精神を病んでいる。
収入は貯蓄を切り崩しているから、余り安心ではない。
しかし、幸福のパラメーターというか、数値は高い。

そして、それはタバコ込みなのである。

おっさんの生活は、それなりに充実しているのだった。