勉強会
例のお誘いは、やはり教会絡みだった。
いつも、2人で受けている勉強会に、一人で行くのも何なので、私を引っ張り出したというわけだ。
まあ、私も嫌なら断るが、興味もあったので出かけてきた。
賛美歌「いつくしみ深き」を牧師先生も交えて3人で歌い、次は何をするのかと思ったら、牧師先生の過去談だった。
AC(アダルトチルドレン)から、うつ病を発症したとのことで、随分と長い間苦しまれたようだ。
牧師としての信仰と病は別物なので、何もおかしなことはない。
ここには書かないが、かなり根深い病根だった。
私は、いつものように聞き役に徹して、1時間ほど過ごした。
うつ病は、誰でも発症する病だし、「心の風邪」をこじらせて「心の癌」まで悪化すれば、致死性もある。
私は、先に自殺未遂をしてから病院に行き、そこで初めてうつ病と診断されたわけだが、順序が逆でも同じだったろう。
がむしゃらに生きれば、反動も大きい。
自分に自信を持っている人間ほど、悪化するまで止まれない。
そして、治療を続けても、完治の無い病でもある。
口で言うほど簡単ではないが、病である自分を受け入れて生きていくしかない。
牧師先生の「ハレルヤ」が耳に残っている。