状況の変化

睡眠時奇行は、どうやら収まりつつあるようだが、気分は安定しない。
早起きなのは良いのだが、早すぎるのは、一日のリズムを取る上で結構大変なのだ。
今日も、ダラリと乗り切ったが、情報収集ガジェットのデータが山になっていたので、その整理を淡々と行なっていた。

もう、この話題に触れる必要性は感じないのだが、やはりというか欧米の予測通り、過去に書いた内容で事態は進行している。

東電の(一時)国営化は、経営的にも信頼的にも破綻した企業の末路として、予測の範囲内だった。
現状の対応だけでも、一企業が対処出来る範囲を大きく超えているし、何よりあの経営陣では無理だ。
国の根幹であるエネルギー事業を民間の不誠実な企業に任せるのは問題であり、はっきり言えば企業としては倒産している。

現在、火力発電所を含む事業運営の切り売りを始めたが、以前の予測通り、発電・配電・顧客管理を別会社化して、電気を買う先を国民が選ぶ時代になる流れになるだろう。


現在、東日本を中心に広がり続けるホットスポット(高濃度汚染地域)は、民間・海外の調査により、健康被害が明らかな場所だけで230ヶ所、これらを除染するには、数十兆円規模の費用が必要になる。
国や東電が遠まわしにしか発表しなくても、すでに大方のデータは出揃っている。
正しく国難だが、今の時点では、費用も対応策も無い状態なので、スポンサーのご機嫌取りのマスコミも報道は控えめである。
知ったところで、汚染地域の住人が嫌な気分になるだけで、すぐに対処を望む声が上がるわけでもない。
これをいいことに国の対応としては、ある程度の目星を付けてから発表するか、慢性放射能症で人がバタバタ死ぬまではスルーだろう。

広範囲放射能汚染の怖いところは、即死しない(すぐに問題が起きない)点と、十数年単位で確実に症状が現れる点で、国や東電は発病が顕著になるまでは、国民を救う気など毛頭ない。
事実、直ちに健康被害が出る濃度では無いですよ、と言っている学者や議員が、放射能対策を実験室や自宅に設置している、という笑えない話もある。

私は、最初から福島原発跡地から半径20kmは永久封鎖レベルだ、と思っているが、同じ意見の学者や活動家は、嫌な部分には目を背ける日本の村社会的な考えに警鐘を鳴らしている。
大げさだと割り切れる人は構わないが、せめて子供だけでも移転させないと、発病からの進行が早い貴重な若い世代が激減してしまう。
汚染範囲には、2千万人を超える人々がおり、今回の被爆で何割が発症するかは不明である。
前代未聞の出来事で、チェルノブイリ以外の比較データがないため、放射能が及ぼす人体被害に明確な基準値が存在しない以上、低レベルでも高レベルでも、慢性的に晒され続けることで、発ガンや染色体異常を引き起こす確率は高い。
要は、自然界の被爆を遥かに超えた量の放射能を人間が浴び続けた場合、いつどんな形で発症するか予測が難しいということだ。
十年後の日本が、世界に貴重なデータを残すことになることだけは、間違いない。


さて、他にも信頼できる情報はあるのだが、これを書いたからと言って、誰かの助けになるわけでもない。
一つだけ言うならば、生き延びたい人、大切な人を守りたい人は、常に避難装備を自宅や車に設置して欲しい。
現在、深海探査に励んでいる十数カ国から成る最先端科学チームは、そう遠くない未来に未曾有の大震災が起こる、と確信しているようだ。
これは、日本だけはなく、環太平洋地域を中心とした全範囲に言えることだが、火山活動も活発化しており、いつ何が起こってもおかしくない状況に立たされている。


データの取捨選択と今日時点でのまとめが終わったので、メールでステイツの知人に送り、個人的に謝礼代わりとして海外版のDVDを貰えることになった。

謝礼等、どうでもいいのだが、これまでの一連の我が国の対応には、私は、もう疲れた。

明日から、また自分の不安定な気分との戦いに戻るとしよう。