イタズラ心とごめんなさい

今日も、気分が良かったので、クローゼット部屋から品物を取り出し、幾つか売却することにした。
差し当たって現金が必要なわけではないのだが、不景気になる前に多少の元手を作っておくためだ。
物が動く時期というのは、先手を打った方が利差やが稼げる、と相場が決まっている。
仕入れのリストは、ステイツの友人にメールで送付したので、夏本番前に気楽な仕事は済ませることが出来るだろう。


さて、私は難しい環境で育ったわけだが、そんな中で、一つだけ子供心を失わなかった行動がある。
『いたすら』だ。
なるべく手の込んだ、それでいてインパクトのあるイタズラを考えるのが好きだった。
①魚屋に捨ててある発泡スチロールを、建物の壁で擦りおろして、大量の白い粒々をゴミ袋に集める。
次に透明なビニール袋(スーパーとかにある)に小分けしてパンパンに詰め込み、前後を輪ゴムで繋ぎ、白いソーセージ(腸詰)の形に仕上げる。
そのまま輪にした袋を、友人等の背後からすっぽりと被せる。
上手く行くと、両腕が固定されるので、大抵の人間は気持ち悪さで反射的に拘束を解こうと、思い切り腕を開くので、袋が破れて中の粒々が飛び散る。
本人は、何が起こったのか分からず、ただ白い粒まみれになって唖然とする。
その表情が面白いので、何回かやっている内に怒られた。
②その白いソーセージ袋を学校の国旗掲揚塔に上げる。
③車の後部バンパーにぶら下げて、走り出すと白い粒々が破れて舞い散る風情を楽しむ。
④カーテンが閉まった頃に、友人宅の窓の外にぶら下げる。明かりを点けている内は気づかないが、電気を消すと長いものがぶら下がっている影が見えるので、多分驚いてくれた。
⑤ゴミ袋のまま、ぱんぱんにして、その上に飛び降りる。
⑥チョークの粉で同じような事を企んだが、事前に露見し、思い切り怒られる。

普通のかくれんぼや缶蹴りでは緊張感が足りないいので、爆竹を利用して、隠れている相手に投げ込んだり、鬼が缶を守るのに使用する。
私は、ネズミがピーナッツを齧っている滑り台付き遊具の中で、一束投げ込まれ、音の反響と煙でふらふらになり、後で見たらジャンパーに多数の焼け焦げが出来ていた。
翌日、色々と問題があったので、この遊びは禁止。

全員で円陣を組み、捕まえた川蟹の甲羅に爆竹を差込み、真ん中に投げる。
動きが早いので、どこに行くか分からないが、運悪く目の前で破裂すると、生臭い(ピー)を浴びる羽目になる。
途中で円陣から逃げると、腰抜け呼ばわりされるのがミソ。
しばらく流行ったが、これも告げ口でバレて禁止。

中学の夏に、ゴミ袋に水を入れ、『爆弾』と称して上から落として通行人を濡らしていた。
そのうち、業務用ゴミ袋に発展し、3階から落としたら、部活長屋のスレート屋根をブチ抜いてしまい、秘密は墓場まで持っていく約束を交わし、この遊びは終了。

SS9というエアライフルに、美術部のコンプレッサーを接続し、バレルを伸長した『SS999』という異名の銃を制作し、向かいの教室の缶ジュースを狙撃したら、ものすごい騒ぎになったので、これも当事者機密として封印した。

高校の技術科に工具を借り、夏休みに普段から態度が横柄な教師の軽自動車をジャッキで持ち上げ、ブルーシートに外した車輪をキレイに並べて『修理可』の張り紙をして逃げた。

解剖実習に、早朝に釣り上げたチヌを生かしたまま持っていき、驚かれるのを期待していたが、動いている心臓やエラを観察できた、と教師に褒められたうえ、そのまま晩飯のオカズに、と持ち帰られた(失敗)。

子供に幼稚園での決めセリフとして、銀河旋風ブライガーの前口上を覚えさせていたら、元嫁に後ろから雑誌ではたかれた。


ロクなもんじゃないが、他多数の前科持ちである。
労力と結果が釣り合わないような過激なイタズラも試みたが、大抵の場合、シャレで済まない事態になったので、多くが封印された。
生石灰とか化学系は、本当にヤバかった・・・。)

とりあえず、まとめてゴメンナサイ。


今も、ブラックジョークが好きで、いわゆる不謹慎な笑いをテーマにした映画作品も集めている。
かなり、ネタ的にヤバイんじゃないのか?というぐらいのギリギリ感が堪らない。

ちなみに、『ジェイソンX』での13日の金曜日シリーズのセルフパロやビッチな女の子2人が寝袋でバシンバシンされるシーンは、今思い出しても笑いが込み上げてくる。
ホラーやスラッシャーも、度が過ぎればブラックコメディである。

ショーン・オブ・ザ・デッド』『FIDO-邦題:ゾンビーノ-』等も愉快な作品だし、イタズラと言えば『ホーム・アローン』が最高だ。


イタズラが出来る頃は、思い切り派手に(怪我人が出ないように)工夫して遊んでみるのも良いことだ。
20歳を過ぎれば、『悪戯』の本当の怖さを知ることになるのだから。