通院日 6 禁煙に挑む

前回、パキシルを半量にした反動か、また睡眠が不安定になってきた。
中途覚醒の回数が増え、起床時間が4〜6時とバラつき始めた。

今日も余り待たされずに診察室に入り、担当医と話し合った結果、デパケンを朝・夕に投薬することになった。
眠剤を増やすより、抗うつ剤で安定させようという方向だ。

ついでに、禁煙外来をやっているか尋ねると、一応やってはいるが、鬱病の治療と並行するのは、成功率が低い上に、今は危険なので別の手段でやって欲しいとの事。

それもそうか、と処方箋薬局で待ち時間に棚を眺めていると、禁煙アメなるものを発見した。
コーヒー味で、タバコが不味くなる効果があるらしい。
薬を受け取る際に、局員に聞くと、その人も禁煙で悩んでいるらしい。
このアメで、確かにタバコは不味くなるが、禁煙までには至っていないそうだ。
それでも、本数が減るのなら、一袋298円程度だったので購入してきた。

駅前で簡単に買い物を済まし、例によって高校生の帰宅集団と乗り合わせ、ふらふらで帰宅した。

外出時にはタバコを吸わないので、帰宅早々タバコが欲しくなった。
よし、と思い、早速禁煙アメを口に入れてみた。
最初はコーヒーのフレーバーがしたものの、経験した事のない不味さを感じ、中の液体が滲み出してくると、今度は甘味と漢方薬臭い松葉エキスが口中に広がる。
タバコが不味くなるというか、何を食べても不味く感じそうだ。

結局、薬の仕分けと家事が落ち着くと、タバコを吸ってしまった。
特に不味くは感じないのだが、徐々に効いてくるのだろうか。
袋には、段々タバコが不味くなる、と書いてあるので、味覚でタバコを嫌いにさせようという意図なのは分かる。
だが、このアメの不味さに、まず耐える必要があるので、少し挫けそうになった。

タバコだけは、私の意思だけでは断てないので、このアメちゃんが助力になる事を祈る。