昭和のアイドル

今週のお題「私のアイドル」
昭和の話になってしまうが、私のアイドル歴を順に追うと・・・。

アグネス・チャン
清楚で長い髪と、整った顔立ち、片言みたいな舌足らずの発音で、一生懸命に歌っていた。
この不思議な魅力のアジアのアイドルに一目惚れ。
ひっなげしのぉはなぁ〜、と歌いながら、団地の壁の上を歩いていたのを思い出した。
今では、ボランティア組織の看板娘として活動しているが、日本ユニセフに利用されるぐらいなら、他にも真っ当な組織は、幾らでもあるだけに、とても残念だ。
・・・時の流れは、残酷である。

【本田 美奈子】
学生時代に、彼女の歌を初めて聞いた時は、かなり衝撃的だった。
声質が良くて、声量も十分にあり、なにより上手い。
1986年のマリリン」は、今も私の中でトップ10に入る。
それまでのアイドル路線から、セクシー系にも挑戦し、ハリウッド的な女性シンガーとして、新たなジャンルを切り開いた。
中森 明菜の「少女A」も記憶に残る曲で、この2人には、随分と思い入れがあった。

可愛くて大人しいというアイドルの理想像から、より積極的な女性へとアイドルの価値観が変化した時期でもある。
所謂、「アイドルはトイレなんか行かない」という理想というか妄想が崩れ去り、目が離せないほど刺激的な存在にファンは熱中したものである。

急性骨髄性白血病で、突然の死を迎えた時には、丸一日の間ショックを受けた。
激しい生き方をした人は、その散りぎわも壮絶なのか、と在りし日の彼女を偲んだ・・・。

【番外編:堀江美都子
永遠のアイドルであり、子供向け作品を始めとする特撮・アニメソングの女王でもある。
キョーダインでレギュラー出演したときは、美しい声と容姿にすっかりファンになってしまい、ビデオも買ってしまった。
ミッチィは、私の生涯のアイドルとして、昭和を代表する存在であり、年月を経ても、今の姿も美しい、と私は言える。


アイドルは、乾いた日常の癒しであり、憧れの存在である。
最近の芸能界は知らないが、年代ごとに心に残るアイドルが存在し、過去を振り返れば、文字通りのスターとして輝きを失わない。

君が生まれてきてくれて良かった、と感じるほど、アイドルには元気と癒しを貰ってきた気がする。