夢から覚めたら

包丁を持った元嫁が立っていた・・・、というなら中々にスリリングな朝だが、普通に夢見が悪かっただけだ。

離婚してから、不思議と妻子の夢は見なかったのだが、久しぶりに赤と青の金魚が浮かぶ部屋で、元嫁に文句を言われるというファンタジーなんだか、昼ドラなんだか、理解に苦しむ夢を見た。

肝心の息子も出てきたような気がするけれど、ジプレキサの薬効で大部分は抜け落ちているので、ハッキリとしない。
ただ、文句を言われた記憶はあるので、夢の中だと自己主張が激しいんだなぁ、と思った。

おかしな話だが、私は元嫁の顔を余り思い出すことができない。
写真もあるし、想い出もあるのだが、顔となるとさっぱりだ。
何かの間違いで、道ですれ違っても、気がつく自信もない。

自分という人間の不可解さというか、暗い一面である。

離婚して正解だった、と子供には悪いが、感じている。
私と暮らすというのは、恐らく耐え難い物を与えてしまうからだ。
それが何なのか、誰からも責められないというのも困る。

夢の中で、もう少し元嫁の文句を聞いておけば、改善点が自覚できたかも?しれない。