黒い悪魔

え〜、もう5年以上、この隠居部屋に住んでいるわけですが…。
私が、大概の食物ならOKな雑食性で、何処でも寝れる人間でありながら、どうしてもダメなモノがありまして。

それを恐れるあまり、生ゴミは寝る前に始末し、残り物の類はカレーやシチューであっても冷蔵庫にしまい、部屋の掃除も特に食事をする居間は欠かさないほど。
年に一度は、バルサンの日にして、徹底的に排除してきた生物。

そう、ゴ○ブ○…、通称Gです。

暑いので、ベランダの窓は開けっ放しなのですが、ブ〜ンと音がしたので、「また、コガネムシか、セミか?」とため息を吐いて見上げると、巨大なGの飛行形態が…。
間違いなく外から飛んできたGは、そのまま天井に着地?し、這い回るではありませんか。

人間、本当に恐怖を感じたときや驚いたときは、自分でも何処から出たのか分からない声を挙げるものです。
初デートでホラー映画は絶対に止めましょう、というぐらいの声。

ゴ、ゴキジェットォー。

ええ、もう現れては消えるGを追って、吹きまくりですよゴキジェット。

いつも、コガネムシカメムシを追い詰めるのに、初めての本来の目標相手の実戦ですわ。
玄関の小物入れの裏で、ようやく動きを止めたんですが、あれだけ喰らわせたのに、まだ生きてやがる
薄いティッシュとか無理なので、クッキングペーパーで拾い上げたんですが、それでも伝わる感触に怖気を振るいながら、窓からポイ…、死んでいてもメスだと卵を残すとか聞いた気がするので、屋外放棄。
こうして自宅の平和は守られた…筈ですが、十数年振りに大物の飛行形態を見たときのショックは凄かった。

映画とかでは平気なんですけどね、昆虫パニックでは主役級の作品を何本も観てますし、でも実物は無理。

外から入ってくるのを見ていなかったら、今頃明日はバルサン祭りになるところでした。

ネズミの方が実害は大きいのに、やはりGに対する嫌悪感と恐怖は凄まじい。
夢に観ないことを祈る…マジで勘弁。