力の結集

日本は、自由な環境と真面目な精神性が同居する稀有な国。

その場所の権力中枢で、大型政党の党首選びが紛糾している。
政治家ならば、やはり目指す先は総理大臣だろうが、安易な椅子取りゲームの果てが、過去の自民党の崩壊であり、現状の内閣だ。

国民受けが良い顔を選ぶのも結構だが、福田氏のように就任した途端に人相が変わり、さっさと逃げ出す人もいた。
自分の経歴に【元総理大臣】が欲しいだけの人間に、総理大臣を任せるべきではないし、ましてや推薦してもいけない。

では、総理大臣を直接選挙で選べない我が国で、政党という存在の信頼感が揺らいでいる現状では、私たちはどうやって国民の意見を国政に伝えれば良いのだろうか?

私は、以前からネット会議のような国政を問う場を設立すべきではないかと思っている。
国民調査のような不確実なものではなく、例えば24時間ネット討論のように、老若男女を問わず本音を集計する機会が欲しい。

全ての国会審議と全党の会議をネット中継し、密談などという馬鹿な政治を払拭、常に国民の監視の下で信を問えばいい。

総理大臣だろうと国会議員だろうと、国民の税金で働いている公務員なのだから、特別扱いしてやる必要などないではないか。
給料分、思いっきりこき使ってあげよう。


で、日本は多党制なので、どうも複雑で面倒な点が多い。
ステイツのような二大政党制も問題点はあるが、多すぎるのも問題だ。

ざっと各政党の顔ぶれ・人材を見ると、どこも一党では問題を処理しきれないのはご存知のとおり。
野党に回れば批判ばかりで、足を引っ張ることしかしない。

山のように課題を抱え、近隣国からの圧力も増している現状では、阿呆のようにウロウロと顔を変えられても迷惑だ。
この際、党の主張などというつまらんプライドは忘れて、せめて4年間は全党協力で、徹底的に働いてみてはどうか。

得意な分野を持ち寄り、どんどん案を出して、日本の政治家が結集すれば、これだけのことがやれるんだ、と見せつけてやれば、死んだ魚の目をした政治屋も、初心を思い出して燃えるかもしれない。

本気で日本を改革・復興したいなら、譲歩するなどと格好をつけず、参画させろと列を作るべきだ。

誰の手柄でも良いじゃないか、日本が凛とするならば。