マスコミの酷さ

今更、言うまでもなく、民放のニュース番組のレベルの低さが目に付く。
多くは、政治評論家や芸能人と対談する形で行われているが、事前にシナリオありきなのは間違いないし、答えられるわけもない質問を投げかけて司会が悦に入るのを見ていると、こういう印象操作が政治を硬質化させ、国民を煽る結果になるのだと嘆息してしまう。

民主党になってから顕著なのが、国民というか、TVで惑わされた世論に迎合する余り、どっちつかずの政治をしていることだ。
国益のためには弱者を切り捨てる必要もあるのが政治で、そうした少数派を別の形で救済するのも政治だ。
政治家の一番の仕事は、国民から集めた税金を過不足なく分配し、経済・社会を潤滑に動かすことであり、これさえ出来れば仕事の6割は終わったようなものだ。

ところが、TV局というものは、この少数派を過度にクローズアップし、まるで国民の総意であるかのように脚色する。
オスプレイ配備の報道でも、米軍の基地を排除できない立場なのだから、そこに兵器が配備されるのも仕方がないことだ。
日本は戦争に負けて、戦後の安全をステイツから買ってきたからこそ、経済一本槍で突き進めたということを忘れてはいけない。
基地周辺の住民がデモ活動、と大きく取り上げているが、彼らが長い間どうして基地周辺に住み続けているかということを調べてみるといい。
それでも配備は可哀想だと思うなら、貴方はお人好しに過ぎる。

報道の方向が、皆同じ向きなのも困りものだ。
日本を良くしたいと思うのなら、マスコミもそういう観点で報道するべきであり、同じ内容を一日中喋り続けられても困る。
少数意見や世迷言を取り上げろという事ではなく、こうした方が国益・日本のためになる、というニュースならジャンルを問わず取り上げて欲しい。

まぁ、白黒付け難いのが政治なのだが、少なくとも日本人のために最善の道を示し、そこに至る協力を国民全てにお願いする政府になれば、私は付き合っても良い、と思う。