大統領選

4年に一度の祭りが終わり、オバマ氏が2期目の挑戦となった。
経済の斜陽を迎えてから、年始には財政の崖もあり、世界一の国であるために越えなければならない問題は山積だ。

ただ、あの国には危機を迎えれば、国民が団結して立ち向かうという気質があるので、どう転ぼうと前に進めるだろう。
国民の意思統一の秘訣は、ハリウッド映画にあるような気もするが、【自由】を守るためならば、彼らは強い。
国家的危機を実感させるために、様々なカタストロフ映画があり、ラストは見事に勝利するという思考が定着している。

現実がどうなるにしろ、こういうのがステイツの底力であり、逆境を打ち砕く力である。

翻って、我が国は負け犬根性が定着し、平和的な解決と言いながら、相手任せの弱腰に徹する。
戦争をしろという分けではもちろん無いが、国として正しい行いをしている自負があるなら、時に強弁も必要だろう。

問題をぼかし、守勢に徹していれば相手が引き下がると思っているなら、これからの国際社会で生き残れまい。
日本に何ができるのか、日本は何をしたいのかを明確に示し、存在感をアピールしていかなければ、同盟国である米にすら忘れられる。

過度なナショナリズムは害だが、卑屈に過ぎる外交を繰り返せば、いずれは他国に飲み込まれる。

自信を持って、自分の国を語れるように、敗戦国の歴史を乗りえた新しい日本を模索する時期に来ている。

政治屋にヴィジョンを託せないなら、一人一人が思い描くしかない。