嘆き

日本全国で、地方それぞれの言い分が溜まっている。

特に沖縄の住民にとっては、半ば諦めに似た声が聞かれている。
パスポート無しで行ける外国、と沖縄の存在を感じている人は少ないだろうが、歴史的にも常に不遇な土地であることを認識しなければいけない。
古くは薩摩藩の搾取と圧力に苦しめられ、大戦では上陸戦と集団自決を強いられ、戦後はアメリカの植民地扱いで、現在も基地を押し付けられ、県としての立場は弱い。
声は中央に届かず、本土の我々も負担を与えている気持ちはあるが、だからといって引き受ける気は無い。
もしかしたら、沖縄は昔の琉球王国に戻って独立したほうが、自分たちの運命を決められるだけ、ましなのではないだろうか。

被災地の復興予算は流用され、我慢強い土地柄の人たちが、信じられない寛容さで耐えている。
確かに、日本国からみれば、経済的にも人口的にも重要な土地ではないが、だからといって税金で救済するのを後回しにし、他の都道府県で使って良い分けが無い。
官僚のシロアリ体質の最たるものであり、本来なら厳重な処罰を伴ってでも、被災地最優先で使えるようにするべきである。

気紛れな都知事に捨てられた首都でさえ、山積する問題を抱えて越年するわけで、来年の見通しも立っていない。
衆議院選挙と同時と言うことで、実力のある政治家は都知事に名乗りを上げるより国政を選ぶだろうし、何とも花も実も無い都知事選になりそうである。

全体的に景気が低迷する中、税金ばかりが上がる世の中では、年末の慰労も、新年の祝賀も盛り上がりようが無い。
明日は仕事があるだろうか、と不安に駆られている人も多いだろうし、社長だからと言って、これからの見通しが明るいトップの方が少数派だろう。
そんな状況で、次の選挙は実地されるわけだ。


次の政権を取るのは確実だと思っているのか、自民党の安部総裁が【原発の再稼動】【TPP参加に前向き】で、経済界に媚を売り始めた。

公明党は確たる理念を立てず、自民党に追随するのみだ。

共産党は、お馴染みの冗談かと思うような実現不可能な話と反対のための反対だけ。

政権与党から転落するのは確実で、党としての存亡すら危うい民主党は、ある程度の議席を確保して、自公民大連立の可能性に希望を繋ぐ。

石原氏は、なりふり構わぬ大同団結で、とにかく政界に位置を占めたいと、やっきになっているが、橋下氏がまともな感覚を持っているのなら、組みようが無いのは分かるはずだ。
今回の選挙では足がかり程度の成功で十分であり、日本維新の会として政界に位置を占めれば、市長の任期を終えてから、数年後に人気に陰りが出るであろう自民党を国会議員として党首として攻撃すればよい。
年齢から言っても、まだ焦るような場面ではない。
もし、選挙協力以上の例えば連合を組むとなれば、橋下氏が僅かな期間で築いた理念や主張が、大きく揺らぐことになりかねない。


隠居の身で結構なことだが、動かないからこそ見えてくる社会がある。
この世は闇か、とまでは言わないが、世界でも存在感が薄れつつある中で、少子高齢社会は活力を生まず、借金で高齢者を生かし続ける一方で、若者が希望を持てないという低所得時代に、何ら光を示せない政府。

まずは、政治屋どもの口上を聞いてからだが、自民党と言う選択肢は、私の中では消えた。