インフルエンザ

さっきTVで、2009年の大流行を特集していた。
そういえば、マスクが売り切れてたなぁ、とのんきに思い出す。

人類史上最悪のパンデミックは、1918年のスペイン風邪で、人類の三割が感染し、20億の世界人口の内2〜5,000万人が死亡したと言われる。
えらい数に幅があるが、どうも第一次世界大戦の死者と重複しているそうで、正確な死亡者数は確定していない。
終戦を早めた要因の一つであり、人類が遭遇した最悪のインフルエンザと呼ばれる。

もし、新型インフルエンザが発生した場合、現代の医療技術を持ってしても、感染の封じ込めに失敗すると、僅か二ヶ月で全世界に蔓延するというシミュレーションがある。
中国発祥のインフルエンザが多いため、余計に感染が早く、パンデミックにもなりやすい。

致死率の高い感染症は、エボラ川発祥のエボラ出血熱やラッサ村のラッサ熱が有名だが、プリオン・原虫・寄生虫由来の病も、治療法が確立されておらず致死率が高い。
だが、怖いのは致死率より感染力で、医療従事者を始めとして、感染の封じ込めより蔓延が早ければ、より多くの人間が感染し、治療の遅れや免疫力の弱さで、死者の数は跳ね上がる。

予想されるインフルエンザは3種だが、近いうちに新型が発生するのは確実で、ワクチンの手配が追いつかなければ、世界中が簡単に移動できる現代社会では、感染を防ぐ手立てはない。


私は、ゾンビ映画を愛しているが、これも最近ではウイルスが原因の作品が増え、感染のように広がるイメージと結びついたのだろうと思う。
まぁ、ゾンビ化の原因なんて、観る方にはどうでもいいのだが、軍の秘密兵器よりは、説得力があるか。

今年も、インフルエンザの季節を前に、予防接種が始まった。
ある程度の予測は立ててワクチンを用意しているのだろうが、それが外れることもあるだろう。

私は、なる様になる、ということでノーガードだ。