開票!

昨日の選挙は、散歩がてらに投票所で行なった。
何となく、投票所の空気を感じたかったのと久しぶりに暖かい日だったからだ。

うちの選挙区は、余りパッとしない顔ぶれだったが、11時頃の体育館内は、それなりに混んでいた。

入場券と投票用紙を交換し、維新の候補に入れ、比例も維新にしておいた。
比例は、みんなの党でも良かったのだが、最終的には渡辺氏より橋下氏を選んだ。
自・維・未・共から、候補者に大差が無い中で選べと言われれば、これは維新しか残らない。

投票した候補が当選し、維新も比例を加えて54議席を獲得。
大敗した民主の57議席に迫り、第三党に躍進した。
だが、首班指名について石原氏との不協和音が感じられ、今後は東西で分裂する可能性も含めて、私は橋下維新の方に期待する。
市長の任期が終われば、維新は次のステージに進むだろう。

一見、294議席と大勝したようにみえる自民党だが、支持基盤は変わっておらず、自民党が勝ったというよりは、他が勝手に負けたという形だ。
とはいえ、自公325議席という数は強い権力であり、これをどう使うかで、来年の参院選までの自民党の評価が決まる。
もし、大勝に奢るような強引な政治を行えば、参院選で大敗する可能性も生まれ、新人も大幅に増えたことにより、肥大した自民党内が政治色を出しにくくなる。

景気対策が最大の投票理由になった事は間違いないが、果たして自民党が来年8月までに効果的な手段を講じることができるかが一つの鍵だろう。

大敗した民主党は、青息吐息の状態で、同じく来年の参議院選挙までに回復しなければ、党解体の危機に陥る。


結論としては、今回の選挙は投票率が低いせいで、自民党が優勢になる要因になったが、概ね予想していた通り、順当な開票になったと思う。
日本人は、まだ理性を失ってはいないし、反面で争点になった問題で期待を込めた人々の意見が概ね反映されたといえる。

個人的には自民党は、これだけの議席を確保したのだから、公明党と縁を切るべきだ。
政策で明らかな違いがあるのに、癒着を断ち切らない公明党の態度もみっともない。

維新は、確実に分裂するが、できれば橋下氏の大阪市長任期満了までは持ちこたえて欲しい。
そこで、老人の妄執をぬぐい去り、元々の維新の会のスタイルを取り戻し、橋下氏が国会議員になれば、政治は確実に面白くなる。

みんなの党は、渡辺氏のバランス感覚と理念があれば、いずれは小粒でもピリリと効く政党として、評価は高まる。


争点については、まず経済、他の重要案件だったTPPや脱原発は薄れた感じだ。
福島、沖縄、等の問題解決は、他の地域から無視された気さえする。

私は、かなり面倒な気分の中で、わざわざ投票場まで行ったわけだが、国民の四割は投票をしなかった。

この点は、嘆かわしい事であり、次の参院選は国政を左右するので、是非足を運んでもらいたい。
どうせなら、投票して文句を言おうではないか。