テロと遠き日

アルジェリアのイン・アメナスで、プラント施設が襲撃され、外国人の人質41人、内日本人5人が拘束された。

周囲は軍に包囲されており、犯行声明を出したアルカーイダ系イスラム武装組織は、フランスのマリへの軍事介入を停止するよう要求している。

テロリストの手段としては常套だが、すでにフランス人2名と現地人1名が殺害されており、成り行きしだいでは、人質の安否は危険な状態に傾いている。

すでに現地の労働者は解放されているが、駆け引きに外国人の命を使うのは目に見えているので、フランス政府の対応が重要視されている。

アメリカ人7名も含まれていることから、米軍の特殊チームが動く可能性が高く、しばらくは動向から目が離せない。

私見だが、テロリストの要求を受け入れることは有り得ないので、人質が殺害される可能性があっても、いずれは突入するだろう。
こういった事件の場合、拘束している側の焦りや疲労がピークとなる3日後〜からが、勝負の始まりだ。
日本人だけが無事なら良いという話ではないので、作戦の成功を祈るのみだ。


ところで、今日は1.17阪神淡路大震災から18年目を迎える。
色々と苦い思い出がある日なのだが、私は一人の女性に黙祷を捧げた。
生きていれば、お互いに老けたことを語ることもあっただろうに、私だけが年齢を重ねていく。
ルミナリエには、一度も行ったことがない。
復興の光の花に、彼女の姿は浮かばないからだ。
震災の影の部分で、人災に奪われた命、どうしても許せないことがある。
私は、今年も怒りと共に、この日を迎えた。