違和感

一般公務員の退職手当の見直しで、公立学校の教師が早期退職に駆け込んでいる。

簡単に書くと、埼玉の場合は、2/1から退職手当が150万減額されるため、通常の3/末退職と比べると、2〜3月の給与を足しても最大で70万円の損になる。
早期退職希望者は、110人前後で、そのうち約30人は担任を受け持っている。

東京都は1/1からだったが、特に駆け込みもなく、同じく1/1だった佐賀県は25人が早期退職した。
他の自治体も、続々と増える早期退職者に頭を抱えている。

愛知県は3/1からということで、教員はおろか、警察官300人中半数が早期退職を希望。
現場では、人事異動の時期を早めたり、防犯業務の兼務などで対応に大わらわだ。

教師や警官といえば、責任ある職業だと認知されているが、背に腹は変えられないというか、頭計算で老後の金を選ぶのも分からないではないが、せっかく務めてきた仕事を金銭問題で跡を濁すというのも、何だか締まらない話だ。
国家公務員全てが対象なので、特に騒がれている教員と警察以外にも、大量の駆け込み退職者が出ている。

ちなみに、段階的に400万円まで引き下げられるので、当分は定期的に騒ぎになることだろう。

まぁ、これが今の我が国の公僕の実態なのだろう。
民間より恵まれた環境で働いてきたのだから、退職時ぐらいご奉公をしてやろう、という気にはなれないらしい。
つまりは、公務員としての基本的な理念が無い。

放り出された生徒達や住民は、さぞかし呆れ顔をしていることだろう。