困った国

北朝鮮の核実験が予想通りに行われ、結果も予想の範囲内に終わった。
実に、つまらない事件であり、三代目の器量も先が見えている。

天然ウランの埋蔵国である北朝鮮は、技術と金さえあれば、何度でも実験が出来るし、その度に研究も進む。
アメリカも幾多の実験を繰り返して、現在のサイズまで小型化したのだが、実は大して進歩はしていない。

核の恐怖というと、何もかもが吹っ飛ぶようなイメージかもしれないが、緻密に計算された軌道を描き、目的の高度で爆発しなければ、余り意味が無い兵器だ。
戦争をするからには、何かしらの理由があるわけで、敵国が汚染されてしまっては、勝っても得るものが少ない。

次に、如何に核ミサイルといえど、一発で広範囲を殲滅するのは不可能であり、迎撃されるリスクも含めると、最低でも目標一つに3発は撃ちたいところだ。
多弾頭ミサイルは、広範囲に被害が出せるが、その代わり威力が弱い。
現代社会では、核爆発による電子機器のショートの方が、実害より遥かに被害が大きい。

何を言いたいのかというと、北朝鮮ICBMの技術を確立しても、発射台が少ない上に、高度な軌道計算が出来ないということだ。
人工衛星の支援があればこその命中率で、それこそスパコンであらゆるデータを計算させなければ、目標誤差は酷い数字になる。
虎の子のミサイルとなれば、外せば詰む。
それは、北朝鮮という国家の崩壊を意味する。

ただ、近隣諸国は、そうはいかない。
現在も戦争状態である韓国、経済制裁実行中の日本にとっては、短中距離ミサイルは、かなりの脅威だ。
仮に小型化に成功すれば、こちらの発射台は推定で300基、しかも移動可能なタイプなので、一斉発射されれば防ぎようがない。

多少、出来が悪くても、50発も撃てれば、どれかは当たる。
日本は、先制攻撃を受けても、どうにか態勢を整える時間があるが、韓国はどうしようもない。
まぁ、南北合一を考えれば、韓国を核攻撃する可能性は低いかもしれないが、ぼんくらの三代目が追い詰められれば、何をしでかすかなど、誰にも分かりはしないが。

あの中国でさえ、三代目の動向を押さえ込めないのだから、中共同盟(血の盃)があるからといって、安心は出来ないだろう。
やけくそになれば、思わぬ火花が飛んでくることもある。

軍事的な脅威と呼ぶには、余りにも稚拙な国ではあるが、核を持たせておくには危険すぎる。

中国にも見限られた北朝鮮が、どんな暴挙に出てくるか、日本政府も本気で防衛策を講じておいたほうが良いだろう。