首脳会談

日米両首脳の対談が、今日行われた。
成果を強調したい安倍さんだが、10段階で言えば6くらいか。
まず、こんなものだろう、という感じだ。

シェールガスの購入が棚上げされたのは残念だが、これは他の国との兼ね合いもあるので、いきなり上手くいくはずもない。
まずは、自国のエネルギー開発のために、海底資源の調査を急ぐべきだろう。

TPPは、どう転んでも参加する以外に選択肢が無いものを、これまで引っ張ってきただけなので、ステージが一つ上がっただけ。
農協との関係が大いに足を引っ張っている自民党だが、この辺は野党が押す形で進めれば、何とかなる。
それこそ水面下の交渉で、維新辺りと談合すれば良い。

対中国や北朝鮮との関係は、安保を強調しながら、適当にお茶を濁していれば、必ず向こうから墓穴を掘る。
大切なのは、そのミスを見逃さずに、最大限に利用するしたたかさを持つことだ。

参院選まで国論を割るような決断は出来ないだろうから、今は準備に専念して、選挙後に一気に動けばよい。
そのぐらいの時間の余裕はあるし、世論も一度回復に向きかけた経済を失いたくない、と感じれば自民党の大負けは無い。
民主党の復興など、どう好意的に考えてもありえない。
維新でも、みんな、とでも、第一党と仲良くすれば、大概の政策は通る。

安倍さんがフリーになった時に、大胆な行動に出ても、サポートが厚いので、どうにかこうにかやっていけるだろう。
多少の劇薬は呑む覚悟がなければ、国の先行きなど決められない。

ただ、私見としては、弱いものいじめのような福祉削減政策よりも、経団連や農協、電力会社からざっくりと税収を抉りとって貰いたい。
かなりの内部留保もあるし、原電に払う金があるのなら、国が吸い取るか、値上げ申請を蹴るべきだ。

老害経団連会長は思いもしないだろうが、企業は社会福祉に貢献するのが責務だということを肝に命じるといい。
腐りきった経団連に風穴を通せるのは、利権に影響されない維新の会が最適だし、自民党も本音の部分では何とかしたいと感じているはずだ。

選挙後の維新は、牛刀になれる。