一票差

国会で、大型補正予算が可決された。
圧倒的に不利な参院で、ここまで賛成票を伸ばしたのは異例で、結果は一票差だが、積み重ねた努力は半端ではない。

一つには、民主党が最大野党としての存在力を失っていること、自民党寄りの姿勢を示す野党勢力が大きい点があげられる。

アンカーの青山氏などは、面白くないようだが、野党だからといって、必ずしも与党を攻撃しなければならないという考えは、古い習慣でしかない。
確かに与党が政策を進めるのに対して、問題点や改善を求めるのは野党の存在意義だが、国益に反していないなら、賛成するのも議員としての使命だ。
この人は、有意義な提案をすることも多いが、他人と違う視点を強調したくて、聞いて回った話を大げさに誘導することが、ままある。
賢明な視聴者は、青山氏の論理展開がミスリードだと理解した上で、楽しんでおられることと思う。

まぁ、それはいいとして、関係国との協調も大事だが、今は諸島を巡る神経戦よりも、如何に日本国内を成長させるかが最優先事項だろう。
首脳会談で、アメリカから良い返事を貰えなかったのだから、自国で努力する道を選ぶしかない。
貿易も、防衛も、安倍政権で強化していくのが、現状では最善の方法で、確たる方針も実力もない野党が反対のための反対をしても、誰も喜ばないし、ほかの野党も連携するわけがない。

今、出来ることは、多少強引でも勢いがある内に自民党に仕事をさせ、明らかな失策が出るまで協力してやることだ。
国民の切り捨てが行われるのは確実だが、こういうご時世では、泣きたくなければ、切り捨てられないように努力するしかない。

国内で仕事がないなら、海外で求められる能力を活かして、勝負の道を選ぶのも面白いと思う。
日本人は、世界から見れば、かなり優秀な国民なのだから。