小石拾い

園芸用の土が届いたので、吸水(袋の土は乾燥させてある)している間に、植木鉢の下にひく小石を集めに行った。

いわゆる鉢底石というもので、ネット入りで売っていたりするが、特に珍しい石でもないので、適当に集めてきても構わない。
一言であらわせば、ケチ、なのである。

ドケチさんは、小石を求めて、マンションの周りを探し、公園にたどり着いた。
ちょっとした小山になっている辺りに、小石が集まっていたので、ちまちまとバケツに入れていく。

【おじちゃん、何してるの?】
まぁ、おじちゃんでもあるドケチさんは、制服姿の子供に植木鉢の底に敷く小石を集めていると説明。
お手伝いしてくれるというので、助けてもらうことにした。
子供は、こういうの好きだよなぁ。

一個一個持ってきては、これはOK?と聞いてくるので、OKOK!と応えると、バケツに入れてくれる。
そのうち、【スベスベの石】【ツルツルの石】【キレイな石】【固い石】【重い石】【軽い石】・・・、と説明がつくようになったので、つくづく子供の感性は面白いと想った。
小石にも、色んな見方があるものだ、と思わず考えさせられる。

これで5歳というのだから、親御さんは利発な子を持って、さぞかし満足だろうと思った。
まぁ、そんなこんなで予定より多めに集まったので、終了ということになった。
ちょうど、友達が集まってきていたので、別れのタイミングとしても良かった。
【ばいばーい】【バイバイ】・・・【バイバーイ】【はい、バイバイ】・・・【バイバーイ】【おぅ、またな】。
何回繰り返すねんという気もしたが、何だか別れが惜しかったのは、わたしも同じだ。

外出すれば、また会うこともあるだろうか。
その時は、何か小石拾いのお礼をしなければ、な。