失笑劇場

今期の国会質疑応答が、ほとんど喜劇と化している。

野党の質疑が、余りにも論点を曲解した、異常な物のため、失笑を買っているからだ。
特に、民主・社民は質疑というよりは、ほとんど妄想に近い解釈で無理な弁舌を振るおうとするため、自民党から怒られている。

今のところ、与党である自民党に大きな非はない。
政策を論じるにしても、明朗快活であり、野党が批判する点が見当たらないせいか、どう解釈したらそうなるのか理解出来ない異常者のような批判をしている。
これでは、野党党首としての能力を問われるというか、本気で我が国の政治家は大丈夫か?と疑問符を付けざるを得ない。

国民としては、自民党に問いたいことは他にあるのに、そういう点は拾い上げずに、何だか被害妄想のような強弁しか出ない。
マスコミも、何様のつもりか知らないが、勝手に世論を代弁しているとか、次の選挙の争点はこれだ、とか思い上がった偏向報道ばかりしている。
どうでもいいが、こういうのは放送倫理的にどうなのだろう?

今の自民党に問題があるとすれば、プロ集団であるが故の、既得権益と組織票に縛られ、思い切った方向に舵が切れないことだろう。
野党は、この辺りを研究して、国益を誘導するために、上手く与党を責めなければいけないのに、誰が聴いても呆れるようなことしか言えない。

結果として、阿呆と相手をして時間を無為にするより、どんどん動いたほうが得ということで、自民党は活発に動いている。
完全に置いていかれた形の野党は、もっと構ってくれ、と言わんばかりに駄々をこねる。
これでは、どれだけ反省会を開いても、当分のあいだは政権奪取など夢の夢だ。

一見、順調に見える自民党政権も、影で必死に支える力があるからで、決して楽な運営をしているわけではない。
最大のプロ集団が、本気で取り組んでいるから、為替も動くし、国民も着いて行く。
政権さえ取れば何とかなると思っていた民主党のような時代は二度とごめんだ、とまともな人は思っている。
そう、自民党ですら、現状から日本を立て直すのには、かなり危ないラインを渡らなければならないぐらい疲弊しているのだ。
野党は、しばらくは協力するぐらいの態度でなければ、国のためにならないどころか、国民に本当に見捨てられる。

私は、自民党支持者でも何でもないが、現実主義者として、今は自民党が動く時だと思っている。
野党のように言葉遊びに饗じている暇など、現在の日本にはないのだ。
安倍総理の健康だけが心配だが、久しぶりに任期満了まで働ける首相を見た気がする。

時代と世界を感じなければ、日本が再興する道はない。
もう、国内だけで政治遊びをする余裕はないのだ。
世界の政治家と駆け引きをしながら、日本全ての力で進んでいく時代が来た。
島国から世界へ、10年先の日本が生き残るには、これしかない。