小さな祭

マンションの自治会が主催する祭りが、近くのグラウンドでやっているのを張り紙で知り、風呂に入って考えた結果、行ってみることにした。

一つには、去年注文したのに、未だ袖を通していない甚平があるのと、小さな祭りなら返って気軽だろうと思ったからだ。
履き慣れない下駄でカラコロと行ってみると、すでに多くの家族つれが集まっており、行列も出来ていた。
何でだろう、と見てみると、ビール200円、焼きそば100円他、と品数は少ないものの、原価で売っていた。
儲けるためではなく、祭りを盛り上げるための売り物なわけだ。

せっかくなので、久しぶりにビールと焼きそばを頂き、はしゃぐ子供たちを眺めて、いい気分な内に早々に引き上げてきた。

祭りから連想する想い出は、今の私には毒にしかならない。