通院日 2

私は、鬱病と診断されているが、生活は昼型だ。
遅くとも0時には就寝し、朝は8時には起きている。
カーテンも開けるし、気分が良ければ、掃除・布団干し・洗濯も行ない、ベランダで景色を見ながら一服したり、折りたたみ式のビーチチェアで日光浴もする。
食事は夕方に一度しかしないが、一汁三菜で少量が基本で、野菜や魚を好み、肉の類は鶏肉が多い。
インスタントは、よほど気力が無い限り、味が単調なので、滅多に口にしない。

極力、外出しないという以外は、日常生活は割りと健康的だ。
鬱が酷い時は、一日中布団に居たりもするが、健常者の人に説明するとしたら、風邪を引いた時に似ているかもしれない。
とにかく頭が重くて、体がダルい。

今は鬱期なので、通院が辛くて仕方が無いのだが、これだけは欠かしていないので、何とか受診を済ませてきた。
薬量は、一日の上限のまま変更無しだった。
桜が見事に咲いていたので、病院と薬局の間の道で、しばし春の風情を楽しむぐらいの余裕は持てた。

2週間で、僅か3時間程度の外出なのに、帰宅すると疲労を感じて、いつも一時間ほど仮眠する。
今日は暖かくて、少し汗ばんだので、濡れタオルで体を拭いてから2時間弱、横になった。

夕食は、手羽元のトマト・デミグラスソース煮込みの残りを水と調味料でのばして、パスタソースにし、バケット半分とサラダ・オニオンスープで済ませた。
ハバネロ一味は強烈だが、その分少しの量で辛味が出るので重宝している。

変に生活が安定しているせいで、社会復帰への焦りがない。
働けば今より豊かになるが、人間関係や時間を喰われることを考えると、今の生活の方が気楽に感じる。

清貧を旨とし僅かな蓄えで隠居に至る、というには、まだ少し早い気がするが、どちらにしても、せめて寛解の兆しぐらいは感じないと、私の厭世感は薄まりそうにない。